四の五の帳

あったこととかやったこととか

Starfield、ベティ・ハウザーとラッキールー/ハインラインⅠ「救難連絡」

ハインライン星系ハインラインⅠの軌道上に「救難連絡」。

すぐさま向かうと、宇宙船ラッキールー号がいる。交信できなかったので近付いて直接ドッキングするしかない。何がいるんだろう。

扉を開けると海賊の死体が転がっており、奥で誰かが銃を構えているのがうっすら見える。彼女の名はベティ・ハウザー。どうやら雇用できるらしい。スキルは爆破3、ミサイル兵器1だ。

タスク「ベティ・ハウザーに修理キットを渡す」が発生。修理キットって船の部品でいいのか?……あっ、いいんだ。よかった。宇宙の塵にならずに済んだと感謝され、早速雇うことになったが、船の乗員は満員!ごめんね!

 

でもせっかくなので一度フロンティアに乗せて身の上話を聞いてみる。

賞金稼ぎの仕事中にこんなことになってしまったらしい。スペーサーに頼まれて殺した相手がたまたま紅の艦隊の船長で、報復に船を壊され、こんな辺境に置き去りにされたのだという。どれだけここにいたかわからないそう。

[UC防衛システム]選択肢で、8隻の船に追われたが3隻は墜としたと聞ける。紅の艦隊には命知らずのヤバいやつしかいないし、ターゲットが海賊と知っていたらそもそも受けなかった。今度スペーサーに会ったらボコボコにしてやる、とのこと。

 

ちなみに彼女の得意分野は殺し。賞金稼ぎに依頼するほどのこじれた揉めごとには恒久的な解決が必要なんだと。ううむ、荒事得意なタイプか。うちではちょっと珍しいかもしれない。賞金稼ぎ歴も長く、昔は追跡者同盟を通して依頼を受けていたが、今はいわばフリーランス

道徳的にどう?と聞いてみると、殺人については自然の摂理を手伝ってるだけで全然気にしてないと即答。気休めを言えば、善人は殺しの標的にならないそうだけど、ほんとか?

金のために人を殺すなんて……(当然大嘘だが)と言うと、あたしみたいなのに任せときなと返される。やだ、頼もしい。ベティには家族も故郷もなく、船と一緒に宇宙を飛び回って有人星系の極悪人どもにせっせと死亡証明書をお届けしていたらしい。

 

彼女の相棒はこの船だけ。寂しい人生だな……と言うと、悪人を消して金を稼いでる。あたしが人間をどう思ってるか想像つくだろ?とのこと。はい。

彼女が生涯で操縦した船はこのラッキールーだけ。最初はスクラップにエンジンがついているようなものだったが、故郷のウェルからベティを引っ張り出してくれた最高の船だ。

ウェルで育つのは……この辺はゲーム内でも散々聞くが、ひどい環境だ。彼女は周辺でも一番荒れ果てた一角、サブ17で育った。親が貧乏で、コソ泥をして食いつないでいた。ベティも賞金稼ぎになる以前はコソ泥だった。ラッキールーもそれで貯めた金で買ったという。

 

ラッキールーの由来は、買ったときの名前がルナだったから「ルー」。で、地面から飛び立てたのが「ラッキー」。ベティに船を売ってくれた男は、ラッキールーがジェミソンの大気圏を抜けるなんて無理だと言ったらしいが、結局何もわかっていなかったのだろう。ベティにとって、ルーはただの船じゃなく相棒。タイヨー製のどんな豪華な船よりもラッキールーを選ぶ。

でも壊れてるし、活躍を見られなくて残念だと言うと、もう二度と見られないかもね……と気落ちしている様子。自分が渡した船の部品のおかげでエンジンはかかったものの、宇宙港に着いたときにはもう息をしておらず、修理工場ではエンジンを変えなければ動かないと言われた。オーバーホールが必要ってことか。

で、プレイヤーと働き始めてからは「仕事」を受けていないので修理代を払うのは厳しいかも的なことを言うので2,500クレジット渡して修理に協力する。こんなもん協力する以外にないだろ。

 

「思ったよりいい雇い主だね、ありがとう。本当に嬉しい。エンジンの修理代が払えたら、あんたを遊覧飛行に連れて行くよ」とほほ笑んでくれた。いやあ、こんな辺鄙なとこにも人がいるもんですなぁ。有人星系はまだまだ広い。