2週間か3週間おきに医者と歯医者にかかっていると1年なんてあっという間だ。
10年ほど昔、友達が｢レールの敷かれた人生なんてさ～｣と言ってて、レール敷いてもらえてるだけいいじゃねえかよ、と腹立たしく思ったのを今朝ふと思い出した。友達はわざわざ悪意を持って言ったわけではなかっただろうが、無自覚であるゆえ余計にこの野郎、とむかついたのだ。
その頃からすでに不透明だった自分の行く末は、今もなお……どころか、当時よりもさらに不透明である。葛湯ってあるじゃん。自分の周りの空気が全部あれで、でろんとして重たいうえにどこ見ても濁ってる感じがある。
漠然とこの先こうなるんじゃないかなあと思ってたことの1割もその通りになっていないんじゃないだろうか。子供の頃から、なりたいものはどんどん変わり、そのどれにもなれたことがない。夢を持っていて実現させた人も、なれなくてもなろうと懸命に努力した人も自分からすれば両方眩しい。頑張ってもなれなかったら無意味くらいに思い詰める人もいるのは重々承知だが、それでもあなたはすごい。
エネルギーを集中させられる人は、向ける場所を変えてもある程度までは集中させられそうな気がする。集中させることもできず、何ならエネルギーそのものもなく、ジェネレータも持たない人間にはなかなか厳しい。葛湯、強い。
人に認識されるまで頑張るのが頑張りと言うなら、自分はその辺の林野に転がってる丸太みたいなもんだろう。でも丸太は使い道があるから自分よりいいな。そういえば、所属していたサークルでは飲み会で潰れた人を｢丸太｣と呼んでいた。潰れた人たちを寝かす別室は｢丸太小屋｣だったと思う。そんなんはどうでもいい。
ただ、最近はプレイ日記を更新してるだけいいと思っている。やったことを残すのはそんなに悪いものじゃない。基本自分のために書いているので他人が見たら何が何やらだろうが、自分のためだからいいんだよと開き直れる。
結局、誰が何人くらい何を見ているのかを知るのが怖くてアクセス解析もGoogleの各種解析ツールも見るのをやめた。こんな記事が見られているならもっと似た記事を書こう、と自分で思うのが怖い。人のために……を突き詰めていくとメンタルが死ぬのは見えている。それは経験済みだ。
大体、解析ツールから自分が想像する他人はイマジナリー他人だし、イマジナリー他人の願いはイマジナリー願いだし、そんなもん汲み取ったって不完全なものにしかならない。影響されるのは自分の寿命を縮め、ゲームに限らず遊ぶことを苦痛にする。SEO対策とかちゃんとできる人はすごいよ。人の目を意識することに耐えられない。
だから、自分は誰の望みも知らない、と宣言するつもりでこんな日記を書く。
Googleの解析ツールだと一律｢顧客｣だが、あなたはたまたま訪れた人であって｢顧客｣ではない。何となくだけど、人を｢顧客｣扱いするのは嫌だ。そして、｢顧客｣じゃないからこそ、ただ何となく見に来たあなたにはありがとうと伝えたい。
