なんでも鑑定団が好きだ。
真贋はわからないけど、画面越しにあれこれ言いながら観るのが楽しい。
なんでも鑑定団は真贋のわからない(あるいは大体のことはわかっているがより正確な鑑定額を知るために)『お宝』を各ジャンルの専門家たちが鑑定する番組だ
まずは番組に出演しているゲストのお宝鑑定、
それから出張鑑定団やテーマものの鑑定企画、
番組終盤にはその日のメイン級のお宝の鑑定がある。
回によって細かな違いはあるかと思うが、概ねこういう流れだと認識している。
この番組でお宝として出てくるものの多くは骨董品や絵画だ。
もう20年以上観続けているのだが、それでもまだお宝が出てくる。
中には偽物やレプリカなどもあるが、
それでも世の中にはたくさんお宝があるんだなあ、と思わされる。
また、それを所持している人、売り買いする人の多さにも驚かされる。
再登場することがないわけではないが、依頼者は基本的に毎回違うし、
お宝にまつわるエピソードも毎回異なっているからだ。
借金のカタ、思い出の品、祝いの品など、バリエーション豊富である。
出張鑑定で「お宝列島日本縦断!」とナレーションが入るのもむべなるかな。
番組後半のお宝鑑定は楽しい。
依頼品の作者(偽物の場合もあって必ずしもそうではないこともある。作者と疑われる人物くらいの気持ちで観ている)について短い紹介映像が入るのだが、これが勉強になるので好きだ。知らない作者や作風について知れるいいきっかけになる。知ってどうするというわけでもないのだが、「へー、そんな人(もの)があるんだ」と素直に感心する。
番組を観るときは「これは本物っぽい!」とか「いやあ、これはナシでしょ」と真贋の当てっこをして楽しんでいるのだが、番組後半の鑑定でこれをやるのはなかなか難しい。
というのも、前述の紹介映像で取り上げられる作品がその作者や作風の代表作、美術館や博物館に収められるレベルのものばかりだからだ(そりゃそうなるしかないんだろうけどさ)。代表作をばーんと見せられたあとで、さて依頼品は……となると、どうにも落差を感じてしまうことの方が多い。
鑑定の結果それが本物だった場合でも、作者トップレベルのものを見たあとでは本物だとしても良し悪しというか出来の差があるんだな……という気持ちになるのもまた面白いと言えば面白いのだが。
多分、色々情報が詰まっている番組だから好きなんだと思う。
専門家である鑑定士の方々と依頼者がメインなのも好感度高い。
基本は日曜の再放送で観るタイプです。