先日、菊池寛実記念智美術館で「陶芸の進行形」を見てきた。
2023年9月30日から11月26日まで。
正直焼きものの見方はわからない部分が多い。
でも気になったから行ってみよう!と軽い気持ちで出かけた。
その昔、何かの本で読んだ話に影響され、美術科のある高校に進学して焼きものづくりがしたいと思っていたことがある。結局その高校は地理的にあまりにも遠すぎてやめたのだが、見るのは今も何となく好きだ。知識はないけど……。
進行形って、どんな陶器があるんだろ~。楽しみ。
展示室の風景。
もっとアップで撮ったやつも何枚かあったんだけど、学芸員さんが写り込んでいたので載せないことにしました。顔隠せばいいってもんでもないかな~と。
こちらが今回の目玉、菊池ビエンナーレ大賞作品を一挙に展示しているコーナー。
この、奥のクッションみたいなやつがお気に入り。
こんなにふわふわで柔らかそうなのに陶器なんてびっくり。
ふわふわのやつを別の角度から。
カメラロールこればっかり撮ってた。
これもすごかった。肉にも見え、鉄などの鉱物にも見え、生きものっぽくもあるし無機物っぽくもある。特撮に出てくる怪獣の肌のような、宇宙の生きものみたいな。とにかく得体が知れない。存在感すごかった!
他の焼きものもひとつひとつ素敵だった。
月並みな表現になるけど、こう、表現の幅が思っている以上にある。
「陶器」「陶芸」と言われて思い浮かぶものの外側から現れる刺客って感じ。
こちら、写真ではうまく伝わらないんだけど本当に薄~い。
繊細な彫りに緊張感がある。空間がぴりっと引き締まる感じ。
そういえばここに来るのは初めてなんだけど、展示室が恐ろしく豪華な造りでびっくりでした。どこまでが素の什器でどこからがこの展示のために用意された什器なのかわかんないけど、とにかく豪華。松濤美術館なんかも建物が豪華だけど、ここほどではない気がする。
展示室入っていきなり目を奪われた作品。すべすべしていて、思わず触ってみたくなる。こんなのもあるんだ~と思った。写真がうまくなくてほとんど見えないけど、一番上の玉ねぎ?数珠玉?に朝露のようなものが光っているのがよかった。
こういうのもありなんだ!と驚いた作品。陶器ってよりも道端にあるお地蔵さんのような質感。意外と大きいんだけど、なぜかちんまりした印象。花柄やリボン、かわいいものにかわいい配色。ネコちゃんの顔がいい。
こちらは「鳥人」。この細かな色の切り替えが見ていて楽しい。
抽象的なフォルムもかっこいい。
赤、白、金の組み合わせが何やらおめでたい雰囲気。
しかし、この写真じゃ茶道の茶碗くらいの大きさに見えるなあ。結構大きいです。
こちら、完成後にあえて割っているそう。哲学的な問いを投げかける作品。
後ろに見えているのも同じ方の作品で、細かな穴が穿たれている。
ミニ四駆の肉抜きっていえば伝わる?この作品に限ったことではないけれど、作るのには随分根気がいりそう。
これも繊細な手作業で作られている。模様は一つ一つ貼りつけ。
確か同じ方の他の作品を以前国立工芸館で見た気がするんだよな。
内側から模様が透けて見えるのが綺麗。
……と、だいぶ楽しんで帰って来たのでした。
全部じっくり見て1時間半くらいだったかな?
会期残り少なかったし、思い切って行ってよかったな。
◆出展作家様(敬称略)◆